交流の準備ガイド(お子様と離れて暮らしているお父様・お母様へ)
このガイドは、お子様と離れて暮らしていて、これから親子交流でお子様と会うお父様・お母様に向けたものです。お子様と一緒に暮らす側の方に向けたガイドはこちらにあります。同じ内容を、それぞれの立場から書いています。
親子交流スタートパックをご利用の方には、計画書のご説明の際に、支援員から改めて口頭でもご説明します。
その気持ちは、自然なものです
久しぶりに会えるとなれば、聞きたいことも、してあげたいこともあふれています。会えなかった時間のぶんを埋めたいと思うのは、離れて暮らす親として自然な気持ちです。
一方で、お子様のほうも緊張しています。うまく話せなかったり、そっけない態度をとったりすることがあります。それは、あなたを嫌っているからではありません。久しぶりの再会は、お子様にとっても大きな出来事です。
会えた喜びと、時間が限られていることへの焦り。その両方があるのは、当たり前のことです。だからこそ、当日までの準備を整えておくことに意味があります。
当日までに準備すること
- 計画書をもう一度読む。 集合場所・時間・連絡の順番を確認しておくと、当日に迷いません。
- 予定を詰め込みすぎない。 移動が多い計画は、お子様が疲れてしまいます。ゆっくり過ごせる余白を残してください。
- お子様の年齢に合った場所を選ぶ。 計画書で決めた場所から、当日に勝手に変更しないでください。
- 体調の変化に備えておく。 お子様の発熱などで当日に中止になることは、めずらしくありません。計画書で連絡の手順を確認しておいてください。
迎えるとき
- 時間を守る。 早めに到着して待っていてください。待たせないことが、次の交流への信頼になります。
- 待ち合わせ場所で、笑顔でお迎えする。 お子様にとっての安心になり、もう一方の親からの信頼にもつながります。
- 連絡は計画書のとおりに。 「到着しました」「合流しました」を送るだけで、送り出す側は安心できます。
- お子様のペースに合わせる。 会ってすぐに元気に話せなくても、心配はいりません。
- もう一方の親について、否定的なことを言わない。 お子様にとっては、どちらも大切な親です。
一緒に過ごすとき
お子様を板挟みにしないために、次のことは尋ねないでください。悪気なく聞いてしまいがちですが、お子様は答えると「一方の親を裏切ってしまった」と感じることがあります。
- 住まいのこと。 「いまどこに住んでいるの」「家はどんなところ」。
- 学校や保育園のこと。 学校名・行事の場所など、生活圏が分かることがらです。
- もう一方の親の様子。 「ママ(パパ)は元気」「誰かと会っている」といった質問。
- 生活への評価。 「ちゃんとごはん食べてる」「部屋は片づいてる」のような言い方は、もう一方の親への評価としてお子様に伝わります。
あわせて、次のことも控えてください。
- 伝言を頼まない。 「ママ(パパ)にこう言っておいて」は、お子様に父母の間の役目を負わせます。
- プレゼントやお金を、当日にそのまま渡さない。 渡してよいと合意している場合でも、その日にお渡しになるときは事前に支援員へご相談ください。大きな荷物はお子様が持ち帰れないことがあり、もう一方の親との間で新たな対立になりがちです。
- お子様の外見を変えない。 髪を切るなど、見た目が変わることは事前の合意なしに行わないでください。
- 決めた場所から離れた場所へ移動しない。 行き先は計画書で決めたとおりにしてください。
話題に困ったときは、いま目の前にあるもの、その日にしていることの話が確実です。お子様は、聞かれるより一緒に何かをするほうが、自然に話し始めます。
見送るとき
- 時間を守って戻る。 遅れは、送り出した側の不安に直結します。
- 「また会おうね」で充分です。 次の約束を細かく決めようとしなくてかまいません。
- 寂しさをお子様に背負わせない。 「もう帰っちゃうのか」と繰り返すと、お子様は帰ることに罪悪感を持ちます。
- 連絡は計画書のとおりに。 合流の連絡が届いて、その日の交流が終わります。
最初はうまくいかないこともあります
はじめての交流では、思いがけないことが起こります。電車が遅れる。道路が渋滞して到着が遅れる。お子様が緊張して黙り込んでしまう。よかれと思った一言で、空気が変わる。お子様が熱を出して、当日に中止になる。
どれも、はじめのうちには起こることです。一度うまくいかなかったからといって、この先ずっと続けられないということではありません。 回を重ねるうちに、お子様は少しずつ自然に過ごせるようになります。気づいたことは、交流のあとの見直しで計画書に反映できます。支援員にそのままお伝えください。
困ったときは
- 当日の緊急のご連絡は、計画書に記載した手順で行ってください。
- 交流の進め方についてのご相談は、ラエルのメッセージで支援員にお伝えください。
- 交流の可否そのものについて判断が必要なご事情がある場合は、弁護士などの専門家にご相談ください。
親子交流スタートパックについては、親子交流スタートパックをご覧ください。